小児歯科

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子供と大人の歯の違い

子供と大人の歯の違いはなんでしょうか。みなさん、乳歯と永久歯という言葉は聞いたことがあるかと思います。『乳歯は子供の歯で、それが抜けて永久歯になる』。これが一般的なイメージではないでしょうか。だいたいあっています。ここでは、その乳歯と永久歯の具体的な違いについて少し説明しましょう。

まず、乳歯と永久歯で決定的に異なるのは、硬さではなく、その大きさです。乳歯と永久歯では、その硬さはほとんど違いありません。

永久歯は乳歯の約1,5倍の大きさがあります。歯が大きいということは、その分噛める面積が増えるということです。ですので、永久歯が増えることに比例して顎も成長しないと、歯並びが悪くなってしまうことがあります。小学生の矯正に関しては、永久歯の幅に合わせて顎を成長させてあげるという治療を行っているところもあります。
確かに乳歯はいつか抜けます。ですが、だからといって乳歯のケアを怠っていいという理由にはなりません。

子供の歯で気をつけること

子供の歯に関してまず気をつけなければいけないことは、虫歯にならないようにすることです。これは本当に極端な場合ですが、乳歯が重度の虫歯になってしまうと、最終的には抜いてしまいます。そうすると、その後に生えてくる永久歯の歯並びに悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

日頃からできること

子供自身が自分でできる歯のケア。それは、よく噛むことです。噛むことが体にいいことはご存じの方も多いのではないでしょうか。私たちは噛むと、唾液がでます。それによって、消化しやすくなり健康に良いということを、耳にしたことがあるのではないでしょうか。もちろんそれは本当です。それに加えて、唾液には浄化作用があることをご存じでしたか?

実は唾液は体外の細菌やウィルスを退治する働きもしています。ですので、お父様、お母様はお子さんに正しいブラッシングの仕方を教えるのと同時に、よく噛むことがどれだけ大事か、ぜひ教えてあげてください。

日頃のおやつをするめのような硬いものにするとか、一口では食べられないような大きさのオカズを食卓に登場させるなど、『噛む』機会を与えることも、実はお子さんの歯の健康のためには大事なことかもしれません。